本書は、わが国の独占禁止法の基本的な仕組みと内容につき、米国反トラスト法、EU競争法、ドイツ競争制限禁止法との比較法的考察を重視しながら、体系的に叙述したものである。標準的なテキストを目指しているので、判決例および公正取引委員会の審決例やガイドライン(指針・運用基準)に沿って、独占禁止法の全体像を正確かつ客観的に叙述している。解釈上の主要な論点については、理論の筋道が正しく明確に理解しうるような説明を心がけた。なお1997年の法改正で解禁された持株会社についても、ガイドラインの考え方に沿って詳細な説明を加えてある。
「BOOKデータベース」より