本書は、コメディカルスタッフの一員となる管理栄養士をめざす学生に焦点を合わせて、現時点における進歩を可能な限り取り入れ、しかもより平易に記述した。感染学や免疫学を含むいわゆる「病原微生物学」に多くの頁を割いたが、微生物学の基礎的事項はもちろんのこと、醸造や発酵などに関する「食品微生物」についても十二分に記載した。これは、傷病者の栄養指導において、病原微生物が問題となるのは当然であるが、必ずしも病気を起こさない微生物も医学的に見ると傷病者の機能回復に有効な場合(発酵食品など)が少なくないからである。
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