2002年8月に企業会計審議会により公表された「固定資産の減損に係る会計基準の設定に関する意見書」は、デフレ経済下で多額の含み損を抱える企業の経営に大きなインパクトを与えるものである。また、本基準では将来キャッシュ・フローや割引率の見積り、資産の適切なグルーピングなど従来の会計基準にない新しい考え方も多く盛り込まれており、実務で適用する際も検討すべき点は多い。本書は、本基準の設定に携わった起草委員7名により、基準の背景、意義、さらに行間にある考え方などを図解・設例等を交え明らかにする。
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