本書はプライマリ・ケア医のためのテキストとして、専門施設でしか行われない特殊な検査法や治療についての解説は割愛し、プライマリ・ケアにおいて重要な診療手段である問診、身体所見、胸部X線、その他の補助検査として喀痰検査、採血所見や肺機能検査の読み方を中心にまとめた。また、薬物療法の考え方とともに、呼吸器疾患のプライマリ・ケア診療で特に重要な呼吸リハビリテーション、酸素療法、生活指導、ターミナルケアについての項目を設けることにした。これらの知識の応用として、診断へのアプローチでは16の重要な呼吸器疾患において、診断への考え方やプライマリ・ケアの診療範囲についても考慮しながら編集した。
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