わが国をはじめ先進国は、きたるべき21世紀に、人口の1/4以上を高齢者が占める超高齢化時代を迎えようとしている。このような事態は人類がかつて経験したことがないものであり、人間生態におよぼすその影響は計り知れない。とくに、高齢者が一定のプロダクティビティを維持できるかどうかは、当該個人にとどまらず、社会的・経済的な意味からも、大きな問題になるはずである。この問題を解決するにはどうしたらよいのか、何ができるのか、その戦略、対策を確立することは、20世紀に生を受けたものの使命でもあるといえよう。
「BOOKデータベース」より