崇高の修辞学

星野太 著

われわれが用いる言葉のうち、およそ修辞的でない言葉など存在しない。美学的崇高の背後にある修辞学的崇高の系譜を、ロンギノス『崇高論』からボワローらによる変奏を経て、ドゥギー、ラクー=ラバルト、ド・マンらによるこんにちの議論までを渉猟しつつ炙り出す。古代から現代へと通底する、言語一般に潜む根源的なパラドクスに迫る力作。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 『崇高論』と古代(真理を媒介する技術-「ピュシス」と「テクネー」
  • 情念に媒介されるイメージ-「パンタシアー」と「パトス」
  • 瞬間と永遠を媒介するもの-「カイロス」と「アイオーン」)
  • 第2部 変奏される『崇高論』-近代におけるロンギノス(崇高論の「発明」-ボワロー『崇高論』翻訳と新旧論争
  • 言葉と情念-バーク『崇高と美の観念の起源』と言語の使命
  • 「美学的崇高」の裏箔-カント『判断力批判』における修辞学)
  • 第3部 崇高なるパラドクス-二〇世紀における「崇高」の脱構築(放物線状の超越-ミシェル・ドゥギーと「崇高」の詩学
  • 光のフィギュール-フィリップ・ラクー=ラバルトと誇張の哲学
  • 読むことの破綻-ポール・ド・マンにおける「崇高」と「アイロニー」)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 崇高の修辞学
著作者等 星野 太
書名ヨミ スウコウ ノ シュウジガク
書名別名 Rhetoric of the Sublime
シリーズ名 古典転生 12
出版元 月曜社
刊行年月 2017.2
ページ数 287p
大きさ 22cm
ISBN 978-4-86503-041-9
NCID BB23015427
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全国書誌番号
22857323
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言語 日本語
出版国 日本
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