本書は、大学学部初学年の入門講義から高学年の専門講義まで広く利用できる分析化学の教科書である。初歩から高度な内容までを網羅した詳細な解説に加え、今版からは実例をもとにした「発展例題」を多数掲載。実際の分析をイメージしながら学習を進めることができる。「2.機器分析編」では、それぞれの分析法の歴史的発展を紹介するとともに、その原理や特長、最先端のトピックまでを、実例を交えて幅広く記述している。これらの内容は、講義にとどまらず、分析機器を自ら使用して研究を進めていくさいにも大いに役に立つことだろう。分析化学はたんなる机上の学問ではなく、実践をともなう生きた学問である。本書は、それを実感できる教科書である。
「BOOKデータベース」より