本書の中には1年半の間に近畿大学医学部において得られた、造影ハーモニック法の疑問に対して答えるためのアプローチの全てが込められている。すなわち消化器内科医あるいは肝臓専門医としてCT、MRI、血管造影、超音波、生検など各種モダリティのいずれをも駆使しうる立場から、あるいは肝腫瘍の患者さんの診断から治療に至るプロセスを責任を持って担うべき内科医としての立場から、今後の超音波造影法の位置付けはどういうものであるか、あるいはどうあるべきか、ということに焦点を絞って本書は記述されている。
「BOOKデータベース」より