初夏神経

小石清 著

[目次]

  • 表現形式
  • 1 地下鐵工事場の建設材料、鐵骨である 六月上旬午後四時頃アグフア イゾクローム フヰルムバツクにて撮影す
  • 2 道路の鋪裝工事中の或る未完成の一部分を撮影す この印畵は、セルフタイマーの毀れたる一部分よりゼンマイと齒車を取出し、原板の上に置きて共に引伸す、そして撮影時の感覺表現となす
  • 3 逆光線の川面の原板の上に前者同樣の手法にて、電熱線コイルを配して引伸す 原板はイーストマン ヴヱリクローム フヰルムパツクである
  • 4 この印畵は二重撮影であつて、毛馬の閘門の水勢と汽關車のレバーをモンターヂユして表現す
  • 5 カメラの移動撮影によつて、この印畵は効果を收めてゐる 蒸汽船のスクリユーの跡であつて逆光線を受けた水の反映がカメラの移動によつてリズム的な流線狀態に感光したのである
  • 6 夜間街路上にて五分間開放してヘツドライトを撮影す 原板はイルフオード パンクロマチツク乾板にて レンズはクスナー180粍をF22に絞りて使用す
  • 7 武庫川河畔にて或るダンサーの二重撮影である 日傘をさして草の上に寢ころんでゐるポーズであるがカメラの場所が少し變更してゐるのとモデルの手の姿態が變化してゐる
  • 8 この印畵は友人の眼を接近してフラツシユ ランプにて撮影す その原板を釘にて割り、そのまゝ引伸す、乾板はイーストマン40番である
  • 9 夏蜜柑の一片を引伸機のコンデンサーの上に置きて引伸す
  • 10 大阪築港住友倉庫附近にて六月中旬撮影す 挽板の組立られてある一部分であつて、最小絞りイルフオード パンクロマチツク乾板にてフ井ルターはラツテンK3を使用し露出は1/2秒であつた

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 初夏神経
著作者等 小石 清
書名ヨミ ショカ シンケイ
書名別名 Shoka shinkei
出版元 浪華写真倶楽部
刊行年月 昭和8
ページ数 図版25枚
大きさ 38cm
全国書誌番号
47001106
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
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