リルケ

星野慎一, 小磯仁 共著

リルケは哲学用語を用いずに現代の人間と事物の存在内容を根底から問い、歌った詩人だった。その思想性は、日本の俳句に出会い、短詩型と俳人の詠視に西洋のエピグラムとは異質の、自分の詩との深い関わりを認める鋭い柔軟性に貫かれていた。彼の詩精神のこの越境性こそリルケの巨きさにほかならない。この巨きさに少しでも近づくことが、あの何故への我々の応答であろう。本書は、彼がいかにして作品を生み出したかを生涯にわたり叙述し、それらが異なる文化・言語圏へと遠く越え出ても示しつづけてやまない豊饒な文学世界へのひとつの道案内となることを念じた。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 東西を越えた彼岸に(なぜリルケの詩は世界的に読まれるか
  • リルケと俳句)
  • 2 若き日のリルケ(リルケの故郷
  • ロシア旅行と詩業の土台)
  • 3 ロダンとのめぐり逢い(最初のパリ滞在
  • 『マルテの手記』-創作における画期)
  • 4 『マルテの手記』以後(漂泊の旅
  • 悲しいめぐり逢い-ベンヴェヌータ)
  • 5 晩年のリルケ(第一次世界大戦中のリルケ
  • ミュゾットの館と『ドゥイノの哀歌』)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 リルケ
著作者等 小磯 仁
星野 慎一
書名ヨミ リルケ
シリーズ名 人と思想 161
Century books 161
出版元 清水書院
刊行年月 2016.4
版表示 新装版
ページ数 237p
大きさ 19cm
ISBN 978-4-389-42161-8
NCID BB21352845
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
22720003
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想