新聞記者からキャリアをスタートし、第二次世界大戦では歩兵として従軍、その後『拾った女』(53)『四十挺の拳銃』(57)『ショック集団』(63)『裸のキッス』(64)『最前線物語』(80)『ホワイト・ドッグ』(82)など、ジャンルを問わず常に刺激的な映画作品を監督し続けた、アメリカの映画監督サミュエル・フラー(1912〜97)。また『気狂いピエロ』(ジャン=リュック・ゴダール、65)、『ことの次第』(ヴィム・ヴェンダース、81)、『1941』(スティーヴン・スピルバーグ、79)などに出演し、世界中の多くの監督たちに慕われた男。かつて犯罪事件記者でもあった彼の歴史は、そのままアメリカの歴史の光と闇とを浮かび上がらせる。本書は、ひとりの映画監督の自伝であり、20世紀という映画の時代の物語である。
「BOOKデータベース」より