本書のよさは、またその構成のうまさにある。物語の進行に伴う場面ごとにナレーションが入って、その背景を説明してくれるので、リスナーの耳を瞬時にその場面に引き込んでくれる。しかも、放送ドラマだからサウンドトラックと違ってクリアーな音がたえず流れてくる。会話によどみがない。「リスニング力」はもちろん、物語の中でこそ最もよく覚えられる「単語・会話表現」、そしてシャドウ(あとからついて言う)で身につく「スピーキング力」、英語シナリオ一本まるごと読むことでつく「読解力」と、まさに一石四鳥の「英語の宝箱」だ。
「BOOKデータベース」より