日本文藝家協会 編
生の瀬戸際の子猫が目前にいるという現実「生きる歓び」。三人で砂の城を築いたこの浜辺で「砂売りが通る」。ナルとマサコ夫婦が煩う親からの出産要請「われら猫の子」。死んだ妻の身体と深夜向かい合う「半所有者」。登校拒否の朝子と小学生男子の秘密バイト「インストール」。貞享三年、諸国をお忍び中の光圀一行は「逆水戸」。病身の愛人宅から息子の中学校に赴く朝「入学式」。舌ピアスと刺青、痛みと快感「蛇にピアス」(芥川賞)。新世紀を迎えた現代文学の相貌、シリーズ第六巻。
「BOOKデータベース」より
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