町田一 訳著
ライプニッツ(1646‐1716)の初期作品である『カトリック論証』の翻訳と懇切な注解、そして本書の成立と思想的特徴の考察を通して、成熟期におけるモナド論などライプニッツ固有の思想における本書の位置づけを明らかにした初の本格的業績である。「信仰と理性」の葛藤、緊迫、拮抗を通して、一なる実体における三つのペルソナという三位一体の神学が、「一における多」としてのモナドに類比的に関わる背景が明らかになる。
「BOOKデータベース」より
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