自由という牢獄

大澤真幸 著

二〇世紀末以降の今日、十分に許容度の高い自由な社会に生きているはずのわれわれは、しかし、どこか空虚で奇妙な息苦しさを伴う、ある意味で「過剰な自由」のなかに置かれている。これはどういうことか。大澤自由論の理論的な輪郭が最もクリアに提示される本書は、単行本化が待ち望まれていた「自由の牢獄」「責任論」「"公共性"の条件」という三つの重要論考と、資本主義と人間の自由をめぐる書き下ろし論文で構成。不平等や格差の問題の根底にある「自由」という難題こそが、いま、最もアクチュアルで本質的な主題として論じられる。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 自由の牢獄-リベラリズムを超えて(リベラリズムの時代
  • 自由の困難
  • 身体の所有 ほか)
  • 第2章 責任論-自由な社会の倫理的根拠として(責任の不発化
  • リスク社会
  • 責任のもう一つの可能性 ほか)
  • 第3章 "公共性"の条件-自由と開放をいかにして両立させるのか(幽霊という敵
  • 現れの空間
  • 公共性の危機 ほか)
  • 第4章 不・自由を記述する赤インク(不・自由を伝える赤インクがない
  • 資本主義における格差問題
  • 形式という剰余 ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 自由という牢獄
著作者等 大沢 真幸
大澤 真幸
書名ヨミ ジユウ ト イウ ロウゴク : セキニン コウキョウセイ シホン シュギ
書名別名 責任・公共性・資本主義
出版元 岩波書店
刊行年月 2015.2
ページ数 325p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-00-061019-3
NCID BB18135736
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全国書誌番号
22550629
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言語 日本語
出版国 日本
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