民俗医療の人類学 : 東南アジアの医療システム

吉田正紀 著

筆者はインドネシアの北スマトラ州デリー・スルダン県トビン・ティンギ市およびその近郊農村において、多民族地域における民俗治療者(dukun)とその患者の相互作用について調査・研究を続けてきた。調査地が位置する北スマトラ海岸部は、19世紀末から煙草、ゴム、カカオ、茶、シザル麻、油やしなどのプランテーションが発展し、労働者が多数流入して、多民族社会が形成された地域である。ジャワ人のほか、マレー、カロ・バタック、マンダイリン・バタック、トバ・バタック、シマルングン・バタック、ミナンカバウ、アチェ、バンジャールなどの民族集団が居住しており、それぞれ独自の文化を携えている。以上のような状況の中で、民俗医療文化が相互に交流する舞台が設定される。本書では、そのような地域的状況の中で、個々の民俗医療システムの中核をなす民俗治療者が、異なった民俗医療システムにどのように対応しながら、自らの医療行為を実現しているのか明らかにしたい。また複数医療システムの状況下で、なぜ患者は民俗治療者を利用するのか。また自らの民族の境界を超えるのはどのような状況においてであるのか、患者の医療行動を考察したい。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 東南アジアの民俗医療システム
  • 2 多民族地域の民俗治療者
  • 3 ジャワ人移民と民俗治療者
  • 4 文化的病気と疾病行動-北スマトラのジャワ人の事例から
  • 5 複数医療システムの利用-北スマトラの事例から

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 民俗医療の人類学 : 東南アジアの医療システム
著作者等 吉田 正紀
書名ヨミ ミンゾク イリョウ ノ ジンルイガク : トウナン アジア ノ イリョウ システム
出版元 古今書院
刊行年月 2000.6
ページ数 206p
大きさ 21cm
ISBN 4772214534
NCID BA47135663
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全国書誌番号
20074362
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
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