戦後の皇室は、昭和二十二年(一九四七)施行の新「皇室典範」によって完全な一夫一婦制となる。初代神武天皇以来、連綿と父系の血縁家系を繋いできた天皇家。その歴代天皇の生母のうち、約半数が「正室」である皇后、約半数が「側室」の妃・夫人・嬪・女御・更衣・典侍などであった。皇后に子が生まれず、生まれても早逝・廃嫡などで皇位につけない場合、側室が産んだ庶子のうちの一人が即位して父系の皇統を受け継いできたのである。後継天皇となる皇子・皇女を産み育て、ときに天皇の役割を代行し、宮廷を陰で動かした歴代「后妃」たちの系譜・事績などを網羅した完全保存版。『歴代天皇125代総覧』の続篇!
「BOOKデータベース」より