昨今の遺伝子検査の進歩にみられるように、臨床検査の進歩はまさに目を見張るばかりで、日常の診療に忙しい毎日を送っている実地医家にとって、その進歩に付いて行くのは並大抵のことではない。また、患者が最初に訪れる診療科は、その症状や本人の判断によってまちまちで、実地医家にとっては自分の専門外の疾患に出会って戸惑う場合も少なからずあることと思う。そのような時に診療の手助けになればとの考えでまとめられたのが本書である。診療の際にいつでも一寸見て頂けるよう、各項とも、記載は出来る限り簡潔にし、検査の原理や意義などの詳細には触れていない。
「BOOKデータベース」より