「断念」の系譜

太田哲男 著

石原吉郎から借りた「断念」ということばは、石原の精神世界にだけ関わるものではなく、漱石、荷風の文学をも深く規定するものであることは明らかであろう。/「断念」は、通常は消極的な意味のことばである。しかし「断念」したがゆえにみえてくる世界というものがあるはずで、その意味でこのことばは、本書に並べた論文・エッセイの基調をなしていると考える。(「まえがき」より)

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1(漱石作品にみる「家族」と「姦通」
  • 「運命の女」-『三四郎』と『草枕』
  • 『腕くらべ』の世界-荷風と東京
  • 付・『断腸亭日乗』と「紀元節」
  • 有島武男とキリスト教
  • 災害史のなかの宮澤賢治-その詩と『グルコーブドリの伝記』
  • 叙事詩としての『夜明け前』)
  • 2(大江健三郎初期作品における「自然」
  • 大西巨人『神聖喜劇』をめぐって-東堂太郎の記憶力と反戦の論理
  • 宮崎駿アニメと環境問題
  • 桐野夏生『OUT』における「生と死」)
  • 3(『若き高杉一郎』のその後
  • 付・『文藝』編輯主任・高杉一郎
  • 石原吉郎覚え書き)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 「断念」の系譜
著作者等 太田 哲男
書名ヨミ ダンネン ノ ケイフ : キンダイ ニホン ブンガク エノ イチシカク
書名別名 近代日本文学への一視角
出版元 影書房
刊行年月 2014.5
ページ数 302p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-87714-446-3
NCID BB15610629
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全国書誌番号
22426063
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言語 日本語
出版国 日本
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