車いすや座位保持装置は、生活の多くの場面で利用されており、これらを使用する障害児・者や高齢者にとっては必要不可欠なモノである。また車いすや座位保持装置は、寝たきりや障害の重度化、二次障害を予防するモノでもある。障害児・者や高齢者の多くはその障害により、呼吸・循環・消化における様々な症状や、褥瘡など介護の問題を抱えている。そのためシーティングの現場では、使用者(ユーザー)からの多くのニーズに対応し問題解決をはかる深い知識と、身体状況に適合したモノづくりが求められている。本書は、医学・工学はもとより用具の製作や使い方に至るまで、多角的視点で構成されており、シーティングに必要な知識と考え方、製作技術について、基礎・応用・実践と幅広く学べる書である。
「BOOKデータベース」より