本書は現代ミャンマー経済に関する実証分析であり、ビルマ式社会主義から市場経済への移行過程を分析したものである。本書の第1部で、ビルマ式社会主義を回顧しているが、ビルマ式社会主義はどのような社会主義であり、また、なぜ行き詰まったのかを明らかにしている。第2部では、1988年以降この10年の間に、どのような改革が実施され、経済がどう変容したのか、そしてどのような問題が生じているのかなどを取り上げている。結論を一言だけ述べれば、市場経済への歩みは遅々たるものであるが、経済は確実に変わり始めてきたということである。
「BOOKデータベース」より