本書は次の特長をもっている。その1つは、本書が日本とモンゴルの研究者による共同研究書であることである。こうしたことはわが国では初めての試みといってよい。これによって、より厚みのあるモンゴル社会の把握が可能になった。そしてもう1つの特長は、徹底して現地を歩いて今日のモンゴル遊牧社会の生きた姿を捉えようとしたことである。本書に掲げた論文はすべて、現地における調査とヒアリングに基づいている。そうすることによって、編著者は今日のモンゴルの実相を読者に生きた姿で紹介している。
「BOOKデータベース」より