国家を滅亡の危機にさらし、国民に苛酷な運命を強いた指導者たちは、その責任をとったといえるのか。二・二六事件で、青年将校をおだてておきながら、情勢が変化するや豹変し、鎮圧側に回った将軍。自らの栄達のためにだけ無謀な作戦を試みた指揮官。兵站・補給の後方思想がなく、兵士を飢餓地獄に追い込んだ参謀。戦後、GHQの一部にとりいり、旧陸軍再建を策した参謀など、「責任の自覚」がない軍人指導者の意識や行動を検証。五百を超す関係者の証言と、膨大な資料によって、その官僚体質を明らかにする。
「BOOKデータベース」より
昭和陸軍の誤謬の責任は誰がとったのか。また、体制が変わった戦後の日本に、昭和陸軍はどのような影を落としたのだろうか。誤った指導により、命を落とした兵士や国民の存在とは対局ともいえる、無責任で非人間的な高級軍人の官僚体質を、つぶさに検証していく。著者の代表作がここに完結。
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昭和陸軍はなぜ多くの錯誤を犯したのか。国家を滅亡の危機におとしいれ、自らを解体に追い込み、国民に過酷な運命を強いた昭和陸軍とはどのような組織だったのか。そもそも太平洋戦争とはなんであったのか…500人余の関係者の証言と豊富な資料から、その解明を試み実像を描いた著者渾身の力作。
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