自動車のデザインと空力技術

小林敏雄, 農沢隆秀 編

空力特性は自動車の基本性能を左右する重要な事項ですので、自動車産業は空力特性の改善には多くの努力を払っています。しかし、自動車は、力学特性のみを追求すればよいのではなく、居住性、荷室空間、さらに流行を一歩リードするデザインが重視されます。したがって、自動車の研究はデザインと空気力学の両側面の解決点を、同時に見出さねばならない独特の制約が与えられてきました。ここに自動車の空気力学的研究の苦しさがあり、乗用車の発達史は、ある意味でデザインと空力の競合の歴史であったといっても過言ではありません。つまり、時代をリードするデザインに対して、流れをとらえた空力技術を駆使して対応してきたといえるでしょう。この現在の空力技術を明確にすることが本書の目的です。しかしながら、それぞれのデザイン(スタイリング)に対して、これまでの空力技術を個々に述べるとすると膨大になり、体系化もむずかしくなります。そこで、本書は、このことはデザインの歴史的な背景としてとらえることとし、流れと車体を結びつける技術として、空力技術、空力応用技術をとらえ、さらにデザイン技術も加えて空力技術の体系化を試みました。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 自動車の空気力学
  • 2 空力デザインの開発
  • 3 空力特性と後流構造
  • 4 流れの解析手法
  • 5 空力応用技術
  • 6 空力騒音

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 自動車のデザインと空力技術
著作者等 小林 敏雄
自動車技術会
農沢 隆秀
書名ヨミ ジドウシャ ノ デザイン ト クウリキ ギジュツ
シリーズ名 自動車技術シリーズ / 自動車技術会 編 10
出版元 朝倉書店
刊行年月 1998.9
ページ数 151p
大きさ 27cm
ISBN 4254236506
NCID BA37554943
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全国書誌番号
99032192
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言語 日本語
出版国 日本
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