本書は、ラグーナの島々での初期の定住の時代から一九六六年の洪水にいたるヴェネツィアとヴェネツィアの人びとの社会生活の歴史への、豊富な図版を用いた入門書として、一般の読者を対象に執筆したものである。また、各世代、各世紀に、ヴェネツィアが外国からの訪問者たちの眼にはどのように見えたかを語ろうとつとめた。さらに、ガイドブックとしても役にたつように配慮した。ロレンツェッティの書物のような包括的なものではないが、「ヴェネツィア建築・美術案内」は、本文で言及されているすべての建築物や芸術作品について解説している。またヴェネツィアの貴重で楽しい名所旧跡の主要なものは網羅できた。
「BOOKデータベース」より