本書は、ワールドワークに関するミンデルの最初の著作である。ワールドワークとは、ミンデルが、自らが創始したプロセスワーク(プロセス指向心理学)を、多人数、つまり組織やコミュニティにおける葛藤の解決に応用した技法である。緊張のただ中にあるグループでは、無意識にとどまった意見・感情や、特定できない問題が漂っている。人々には、それら一つひとつに対する自覚(気づき)が求められている。最後は、こうした緊張や葛藤こそがグループを変容させ、人々をスピリチュアルな一体感へと導くのだ。本書には、このような葛藤解決にいたるための介入法が具体的に分かりやすく示されている。
「BOOKデータベース」より