ソレルのドレフュス事件 : 危険の思想家、民主主義の危険

川上源太郎 著

ドレフュス事件は、反動勢力(政府、議会、裁判所、軍部)の悪業に対する正義(新聞、知識人、世論)の勝利といえるのか。ここに露呈したのは、公的原理と秩序が崩壊したなかで孤立化し浮遊化した中産階級の「モッブ」化現象であり、それに追随する、政治の理念を失った議会・政治家の堕落現象ではないか。「危険の思想家」ソレルが見透し批判したものこそ、この民主主義のもたらす危機であり、信仰と道徳を失った知識人の頽廃であった。民主主義のもたらす危機を見透した予言者=思想家の時代診断。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序 ソレルへの関心
  • 第1章 笑劇の始まり
  • 第2章 街道に散る民主主義
  • 第3章 事件の憂鬱な結末
  • 第4章 ソレルと道徳の社会学
  • 第5章 ソレルと生産者の倫理学
  • 第6章 ソレルと「社会詩」としての神話

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 ソレルのドレフュス事件 : 危険の思想家、民主主義の危険
著作者等 川上 源太郎
書名ヨミ ソレル ノ ドレフュス ジケン
シリーズ名 中公新書
出版元 中央公論社
刊行年月 1996.5
ページ数 207p
大きさ 18cm
ISBN 4121013018
NCID BN14404320
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全国書誌番号
97001646
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言語 日本語
出版国 日本
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