翻訳論とは何か : 翻訳が拓く新たな世紀

早川敦子 著

新しい研究領域として文化批評を活性化させてきた「翻訳論」は、現在、どのような展開を遂げているのか-言語は「他者」にどう関わるのか、「他者」と「主体」の問題に、ポストコロニアル批評と翻訳学はどう関わってきたのか-他の批評理論も絡めながら、多様な「翻訳論」を紹介し、モダニズム後の言語文化と歴史意識が「翻訳論」とどのような相互関係にあるのかを読み解く。「歴史」の再読を「自己翻訳」として拓いたホロコーストの言説を取り上げ、「世界文学」とは何かを提示する。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 文化批評としての「翻訳」-ポストコロニアル批評と翻訳論(多様性と越境のダイナミズム-翻訳論の現代的展開
  • 翻訳による植民化・脱植民化-共犯と批評の展開 ほか)
  • 第2章 再・読/記述としての「翻訳」-モダニズム後と歴史の解体(再記述としての翻訳
  • 「再読」から「再翻訳」へ ほか)
  • 第3章 「他者」を語る言説-「物語」への注視(ナラティヴ論の転回と「大きな物語」の解体
  • 歴史意識に協働する「記憶」 ほか)
  • 第4章 忘却への抵抗-ホロコーストを語る自伝(「ホロコースト文学」という言説
  • ホロコースト「その後の生」と自伝-「不在」を語る言説 ほか)
  • 第5章 世界文学とは何か-越境のアポリアを超えて(自身を語ること
  • 他者を語ること ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 翻訳論とは何か : 翻訳が拓く新たな世紀
著作者等 早川 敦子
書名ヨミ ホンヤクロン トワ ナニカ : ホンヤク ガ ヒラク アラタ ナ セイキ
出版元 彩流社
刊行年月 2013.2
ページ数 272,20p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-7791-1871-5
NCID BB12281010
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全国書誌番号
22225937
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言語 日本語
出版国 日本
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