数を数えること-それは人間の誕生とともに始まった、と言ってもよい。有史以前の人たちが指を使いながら数えていた数は、古代ギリシャにおいて哲学的な思索の対象となり、数学は学問の代名詞として飛躍的に発展した。抽象化・厳密化をひた走ってきたその歴史は、大数学者たちが命を懸けて築き上げてきたものである。彼らは数学者として、あるいは一人の人間として、どのような生涯を送ったのか。日本の数学「和算」にも一章を割きつつ、古代から現代までの数学の流れを一望した通史。付録としてSF雑誌『星雲』に掲載された伝記「エヴァリスト・ガロア」を収録。
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