北朝鮮軍の対馬上陸作戦の戦果についての報告が、ピョンヤンで金正日主席になされた。その報告の数字は、いわゆる"大本営発表"だった。実際は北朝鮮軍の損害は甚大なるものであったが、第二次対馬攻撃を決定した。一方、敦賀原発のミサイル攻撃による被害にのたうち回っている日本政府は、対馬防衛が大変な重荷になっていた。機を同じくして、北九州や中国地方、関西において不穏な動きが生じていた。北朝鮮から、日本国内の一斉蜂起を促すものではないかと思われる暗号「ムクゲの花が咲きました」が送られたのだ。
「BOOKデータベース」より