本書では、総論にあたる解剖・生理・症候の項では、疾患の病態生理を理解する上で、呼吸器一般の診療に欠かせない基礎的分野としての解剖、生理、症候などを、図表を中心に臨床に即した形で簡略にまとめた。各論である主な疾患や病態としては、頻度からみて重要であり、班研究その他で共同研究が十分に行なわれている気管支喘息、閉塞性肺疾患、びまん性肺疾患、肺癌、肺結核・非定型抗酸菌症、呼吸不全などをとりあげた。いずれの病態についても、定義、分類、診断基準、重症度判定基準、検査成績の診断基準、治療法の適応基準、治療に関する効果判定規準、管理区分などを表記するようにした。
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