岡部伊都子 著
戦争に殺された全犠牲者に、生き残った者の心は痛みつづける。五十回忌-秘めた文箱から取り出した手紙には、少女だった筆者にあてた「隣りの兄ちゃん」からの切々たる想いが綴られていた。真摯に恋をし、学問を愛し、人生を問いながら戦の海に沈んだ魂は、限りなく今を生きている。表題作の他、沖縄、朝鮮、そして「らい」など、尽きせぬ課題を自らのありかたと重ねた悲喜こもるエッセイ。
「BOOKデータベース」より
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