宮本武蔵  第一巻

吉川英治 著

わが国の新聞小説で「宮本武蔵」ほど反響を呼んだ小説はないであろう。その一回一回に、日本中が一喜一憂し、読者は武蔵とともに剣を振い、お通とともに泣いたのである。そしていまひとつ気になる存在-小次郎の剣に磨きがかかればかかるほど、読者は焦躁する。その小次郎は、いち早く細川家に仕官するという。宿命の敵、武蔵と小次郎の対決のときは、唸りをうって刻まれてゆく。

「BOOKデータベース」より

今や、武蔵は吉岡一門の敵である。清十郎の弟・伝七郎が武蔵に叩きつけた果し状!雪の舞い、血の散る蓮華王院…。つづいて吉岡一門をあげての第二の遺恨試合。一乗寺下り松に吉岡門下の精鋭70余人がどっと一人の武蔵を襲う-。

「BOOKデータベース」より

吉岡一門との決闘を切り抜けたことは、武蔵に多大の自信とそれ以上の自省を与えた。そしてまた、大勝負の後に訪れたゆくりなき邂逅。-それはお通であり、又八であり、お杉婆であった。その人々が、今後の武蔵の運命を微妙に織りなしてゆく。山ならば三合目を過ぎ、いま武蔵の行く木曾路、遥かな剣聖を思い、お通を案じる道中は風を孕み、四合目の急坂にかかる。

「BOOKデータベース」より

吉岡清十郎に勝利した武蔵には心の虚しさしか残らなかった。だが一門は収まらない。一乗下り松に遺恨試合の幕が切って落とされる。

「BOOKデータベース」より

当初、二百回ぐらいの約束で新聞連載が開始されたが、作者の意気込み、読者・新聞社の熱望で、五年がかり、千余回の大作に発展した。一度スタートした構成を途中から変えることは至難だが、さすがは新聞小説の名手。ただし、構成は幾変転しようと、巌流島の対決で終局を飾ることは、不動の構想であった。作者が結びの筆をおいたとき、十二貫の痩身は、十貫台に-文字通り、鏤骨の名作。

「BOOKデータベース」より

武蔵、小次郎、巌流島での対決のとき来たる。完全な戦いの中に呼吸しあう二人の生命。櫂削りの木剣か、物干竿の長剣か。鏤骨の名作、最高潮に。新聞連載時の全挿画を収めた愛蔵決定版。

「BOOKデータベース」より

江戸で剣名をあげる小次郎、変身の時を迎える武蔵。吉岡一門との大勝負の後、武蔵は下総にあって剣を捨て、鍬を持つ。新聞連載時の全挿画を収めた愛蔵決定版。

「BOOKデータベース」より

沢庵のあたたかい計らいで、武蔵は剣の修行に専念することを得た。可憐なお通を突き放してまで、彼が求めた剣の道とは…。だが、京畿に剣名高い吉岡一門の腐敗ぶり。大和の宝蔵院で味わった敗北感、剣の王城を自負する柳生の庄で身に沁みた挫折感。武蔵の行く手は厳しさを増す。一方、又八は堕ちてしまい、偶然手に入れた印可目録から、佐々木小次郎を名乗ったりする。

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長い遍歴をともに重ねてきた城太郎は、木曽路でぷっつり消息を絶ち、武蔵は、下総の法典ケ原で未懇の荒野を開拓しはじめた。恃むべき剣を捨て、鍬を持った武蔵!これこそ一乗寺以後の武蔵の変身である。相手は不毛の土地であり、無情の風雨であり、自然の暴威であった。-その頃、小次郎は江戸に在って小幡一門と血と血で争い、武蔵の"美しい落し物"も、江戸の巷に身を奇せていた。

「BOOKデータベース」より

関ヶ原の合戦後、武蔵は剣の道に専念するが、柳生の庄で深い挫折を味わう。行く手はますます厳しさを増す…。

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野に伏す獣の野性をもって孤剣を磨いた武蔵が、剣の精進、魂の求道を通して、鏡のように澄明な境地へと悟達してゆく道程を描く、畢生の代表作。-若い功名心に燃えて関ケ原の合戦にのぞんだ武蔵と又八は、敗軍の兵として落ちのびる途中、お甲・朱実母子の世話になる。それから1年、又八の母お杉と許嫁のお通が、二人の安否を気づかっている郷里の作州宮本村へ、武蔵は一人で帰ってきた。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 吉岡清十郎と雌雄を決す-。武蔵の年来の宿望は、ここに実現の運びとなった。時、慶長10年正月9日。場所は京都・蓮台時野。もし武蔵が勝てば、その名声は一躍、京畿を圧するだろう。-武蔵は思いのままに戦って、勝利をおさめた。だが、彼の得たものは、心の虚しさでしかなかった。一方、蜂の巣を突いたような吉岡一門から、一門きっての暴れん坊、吉岡伝七郎が鎌首をもたげてきた。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第一巻
  • 目次
  • 著者写真(巻頭)
  • 著者作品(巻頭)
  • 序 吉川文子
  • 旧序 著者
  • 地の巻
  • 鈴 / 3
  • 毒茸 / 15
  • おとし櫛 / 28
  • 花御堂 / 40
  • 野の人たち / 55
  • 茨 / 66
  • 孫子 / 78
  • 縛り笛 / 93
  • 千年杉 / 115
  • 樹石問答 / 134
  • 三日月茶屋 / 144
  • 弱い武蔵 / 155
  • 光明蔵 / 163
  • 花田橋 / 174
  • 水の巻
  • 吉岡染 / 185
  • 陽なた・陽かげ / 197
  • 優曇華 / 216
  • 坂 / 230
  • 河っ童 / 244
  • 春風便 / 263
  • 巡りぞ会わん / 272
  • 茶漬 / 288
  • 奈良の宿 / 304
  • 般若野 / 322
  • この一国 / 347
  • 芍薬の使者 / 358
  • 四高弟 / 380
  • 円座 / 390
  • 太郎 / 402
  • 心火 / 416
  • 鴬 / 425
  • 女の道 / 444

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 宮本武蔵
著作者等 吉川 英治
書名ヨミ ミヤモト ムサシ
巻冊次 第一巻
出版元 講談社
刊行年月 昭和37
版表示 愛蔵決定版
ページ数 5冊
大きさ 22cm
ISBN 406196514X
NCID BN02881752
BN05473945
BA57393654
BN05165127
BA37328343
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全国書誌番号
63000110
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
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