『古事記』に記された神々の時代の歴史は、不可思議な神話であり、常識的な人たちの思考の範疇をはるかに超越していると言ってよいであろう。あまりにも奇想天外であるが故に、私はこの『古事記』の記述は古代人のフィクションではなく、真実の歴史を伝えるものであると考えることが自然だと思った。そして、『古事記』の記述の方が現代の自然科学の定説より正しいという前提で解読を進めた結果、今までだれも解きえなかった『古事記』の真の意味を導きだすことができた。そこには地球と人類の未来をも予見でき得る古の真実が隠されていた。その一つ一つを検証し、明らかにしたのが本書である。
「BOOKデータベース」より