白河夜船

吉本ばなな 著

ただひとつ、ずっとわかっていることは、この恋が淋しさに支えられているということだけだ。この光るように孤独な闇の中に2人でひっそりいることの、じんとしびれるような心地から立ち上がれずにいるのだ(「白河夜船」)。あの時、夜はうんと光っていた。永遠のように長く思えた。いつもいたずらな感じに目を光らせていた兄の向こうには、何か、はるかな景色が見えた(「夜と夜の旅人」)。また朝になってゼロになるまで、無限に映るこの夜景のにじむ感じがこんなにも美しいのを楽しんでいることができるなら、人の胸に必ずあるどうしようもない心のこりはその色どりにすぎなくても、全然構わない気がした(「ある体験」)。

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 白河夜船
著作者等 吉本 ばなな
書名ヨミ シラカワ ヨフネ
書名別名 Shirakawa yofune
出版元 福武書店
刊行年月 1989.7
ページ数 211p
大きさ 20cm
ISBN 4828823069
NCID BN03688011
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
89052814
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本

掲載作品

この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想