ポールがその顔をさいしょに見たのは、プール更衣室でだった。髪をとかそうと思って、鏡に目をやったポールは、あっと声をあげた。鏡の中からこっちを見ているのは、ポールの顔ではなかったのだ。つぎの日にもまた、おかしなことがおこった。…そしてポールは、時間と空間をこえ、鏡のマジックにひきよせられるようにして、いまだかつて誰も体験したことのない冒険の旅にいざなわれていった。この本には7枚のホログラムが使われています。そのなかに隠されているイメージは、光線と視点の変化でいくつもの姿を呈します。ホログラムの1枚に、どんなシーンを発見するか、それはあなた自身のイメージの冒険でもあるのです。
「BOOKデータベース」より