伊原弘 著
空前の大帝国・唐と、その版図を再建した明は、それぞれ長安、北京という華麗な帝都をもった。これに対して、この間に挾まれたひ弱な帝国・宋は、荷車の轍のきしむ音とともに早朝から物売りの声が飛び交い、講釈師の熱をおびた声が響く、猥雑ではあるが庶民のエネルギーが充満する盛り場を現出させた。本書は、日記や見聞記は勿論、宋代都市を写す古地図や絵図を駆使して、そこに展開される営みを点描に、原風景の再生を試みる。
「BOOKデータベース」より
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