本書は京都大学人文科学研究所で昭和54年4月以来行なってきた、「都市の社会史」をテーマとする共同研究の第2期の研究報告書である。昭和58年にその第1期の研究報告書を『都市の社会史』(ミネルヴァ書房)と題して刊行した。この共同研究は社会史的な関心から都市にアプローチすることを目的としたが,そのさいできるだけ広い視野から問題を立て、考察し、検討したいという考えに基づいて、歴史研究者を中心としながらも、地理学、人類学、その他さまざまの専門分野の研究者を加えて、研究班を組織し、研究報告とそれをめぐる討論を行なってきたものである。
「BOOKデータベース」より