亀井勝一郎人生論集  第2 (青春の思索)

[目次]

  • 1 青春について考える
  • 青春の五つの課題 / 16
  • 信仰の問題 / 17
  • 恋愛と性の問題 / 20
  • 家と世代の問題 / 25
  • 階級闘争と革命の問題 / 28
  • 死(絶望と自殺)の問題 / 31
  • 青春を生きる心 / 36
  • 青春と友情 / 44
  • ある青春像-流離と抵抗の中で / 51
  • わが十代の思い出 / 66
  • 2 黄金の言葉
  • 人間と言葉 / 70
  • 努力と迷い 人間は努力しているあいだは、迷うにきまったものだ ゲーテ / 74
  • 一日とは何か 明日のことを思い煩うな。明日は明日みずから煩わん マタイ伝 / 78
  • 未完成の自覚 心得たと思うは、心得ぬなり 蓮如 / 82
  • 人生と旅 日々旅にして旅をすみかとす 芭蕉 / 86
  • 友情について ひとり灯のもとに文をひろげて、みぬ代の人を 兼好 / 90
  • 人間としての美しさ 困難は私がひきうける。栄誉は他人にゆずる 中国労働者の倫理 / 94
  • 正しい判断のために 馬を走らせながら花を見る。馬から降りて花を見る 中国の言葉 / 98
  • 進歩と退歩 堕落した文明人以上に恐るべき野蛮人があるか チェンバレン / 102
  • 人生の面白さと悔恨 人生とはわれわれが稽古する時間もなしに役割を チェンバレン / 106
  • 障害を恐れない 精神活動のあらゆる分野において、真に優秀な人間とは ヴァレリイ / 110
  • 愛することと考えること 人は愛から思惟の名をとり除いたのは誤りであった パスカル / 114
  • ほんとうの笑い ユウモアの無い一日は極めて淋しい一日である 島崎藤村 / 118
  • よい文章を書くには ほんとうに上手な俳優は喜怒哀楽の感情を現わしますのに 谷崎潤一郎 / 122
  • 悪人の自覚 善人なをもて、往生をとぐ、いはんや悪人をや 歎異抄 / 126
  • 先生と弟子 古人の跡を求めず、古人の求めたるところを求めよ 芭蕉 / 130
  • 勉強の方法 初心のほどは、かたはしより文義を解せんとすべからず 本居宣長 / 134
  • 滅びるものの自覚 われわれは滅ぶ運命にある、という自覚のないものは 太宰治 / 138
  • 独創性とは何か 真の芸術には予備校はない ゲーテ / 142
  • 人間を恐れるな 怖くもない人間を恐れるほど馬鹿気たことはないのである 武者小路実篤 / 146
  • 面白さの危険について 面白く思って筆を執るということは 島崎藤村 / 150
  • 幸福はいずこに 人生はいかやうに生きても苦しいのではあるまいか 倉田百三 / 154
  • 笑われるのを恐れるよりは 心にないことを言うのを恐れなければいけない 武者小路実篤 / 158
  • 人間の始まりと終り 生れ生れ生れ生れて、生の始めに暗く 弘法大師 / 162
  • 「はにかみ」という徳 羞恥心は塩のようなものである 萩原朔太郎 / 166
  • 季節への敏感さ 春はあけぼの。やうやうしろくなり行く山ぎは 清少納言 / 170
  • 一歩と終局 いつかは終局に達するというような歩き方では ゲーテ / 174
  • 無用の用 原始時代の人は、その恋人に花輪を捧げることによって 岡倉天心 / 178
  • ほんとうの知恵 彼は何も知らないのに何かを知っていると信じており ソクラテス / 182
  • 恋愛と結婚の秘訣 我らはちょうど色々な御門や通路を経て モンテーニュ / 186
  • 幸福とは何か 幸福は表現的なものである。鳥の歌うが如く 三木清 / 190
  • 芸術家の運命 芸術家は一代にして生れるものでないと、私は考えている 川端康成 / 194
  • 人と人との交り 人々が自分に調和してくれるように望むのは ゲーテ / 198
  • もう一度考える 同感できても、もう一度考えるがいい 「礼記」 / 202
  • 誤りとはどういうことか 知るということは、我執をなくすことだ 「論語」 / 206
  • 軽快な動き 重たさのこもった軽さでなければならぬ 老子 / 210
  • 人間の魅力について 萬にいみじくとも色このまざらむ男は 兼好 / 214
  • 語り難いものに直面すること 心にはうごきながら、ことばにはいだしがたく 俊成 / 218
  • 索引・略歴 / 223

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 亀井勝一郎人生論集
著作者等 亀井 勝一郎
書名ヨミ カメイ カツイチロウ ジンセイ ロンシュウ
巻冊次 第2 (青春の思索)
出版元 大和書房
刊行年月 1967
ページ数 233p 図版
大きさ 20cm
全国書誌番号
57009375
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言語 日本語
出版国 日本
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