ニヒリズムの思索

氣多雅子 著

ニヒリズムの輻輳した歴史性を主題化するにあたり著者は、ハイデッガーの「存在歴史的思惟」を手がかりとしつつ、仏教の問題境域において「始源的なもの」がどのように追究されてきたかを論じる。そして"布施"の考察を通して、仏教の伝統のなかに現代世界の閉塞状況を打破する新たな「自己」の成立が、いま明らかにされる。現代のニヒリズムを解明し、ニヒリズムを引き受けニヒリズムを生き抜く、宗教哲学的思索の書。

「BOOKデータベース」より

博士論文;博士論文

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

[目次]

  • 第1部 ニヒリズムの思索の境位に向けて(ニヒリズムの問い方
  • 西谷啓治の空の立場
  • ハイデッガーの始源への遡行)
  • 第2部 始源的な思索に向けて(大乗経典制作と解釈学
  • 伝統を創出する視点
  • 死後の他界の観念)
  • 第3部 自己の思索に向けて(近代の自己の変容
  • 世界像とリアリティ
  • 布施と供犠)

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 論文目録
  • 目次 / p1
  • 序 / p1
  • <第1部>ニヒリズムの思索の境位に向けて / p3
  • はじめに / p3
  • 第一章 宗教と哲学の関係 / p4
  • 1 信仰と理性 / p4
  • 2 思索と経験 / p7
  • 3 驚きと悲哀 / p10
  • 4 ニヒリズムの経験 / p13
  • 5 根元的ドクサの衰弱 / p15
  • 注 / p19
  • 第二章 宗教と言葉 / p21
  • 1 言葉をめぐる状況 / p21
  • 2 経験と言葉 / p23
  • 3 特殊宗教を考察する視点 / p26
  • 4 「名号」における言葉の形成力 / p30
  • 5 語り得ぬもの / p34
  • 6 禅の言葉 / p35
  • 7 言葉の力 / p37
  • 8 言葉とニヒリズム / p40
  • 注 / p41
  • 第三章 ニヒリズムと空 / p43
  • 1 ニヒリズムの経験の土壌 / p43
  • 2 西谷のニヒリズムの思索 / p44
  • 3 ニヒリズムと歴史主義 / p47
  • 4 「体験」と「実在の自覚」 / p52
  • 5 ニヒリズムの把握 / p55
  • 6 「空」の立場 / p58
  • 7 空の立場の根源性 / p61
  • 8 「永遠の今即歴史的今、歴史的今即永遠の今」 / p63
  • 9 西谷のニヒリズム超克の試み / p66
  • 注 / p68
  • 第四章 存社歴史の思想 / p70
  • 1 ハイデッガーの歴史の思索 / p70
  • 2 詩の本質の樹立 / p72
  • 3 乏しき時間 / p76
  • 4 存在歴史 / p77
  • 5 存在歴史的思惟 / p79
  • 6 超克の否定 / p81
  • 7 ニヒリズムの否定性 / p83
  • 8 回想と乏しき時間 / p86
  • 注 / p89
  • <第二部>自己の思索に向けて / p92
  • はじめに / p92
  • 第一章 大乗経典制作と解釈学 / p94
  • I 大乗仏説非仏説論争をめぐって / p94
  • 1 論争の発生 / p94
  • 2 真理と仏説 / p95
  • 3 言葉とテクスト / p97
  • 4 テクストと解釈 / p99
  • II 解釈学の視点から / p103
  • 1 ハイデッガー-の理解と解釈 / p103
  • 2 芸術作品と宗教的テクス / p106
  • 3 解釈の歴史性 / p108
  • 4 現代における仏説の制作 / p112
  • 注 / p114
  • 第二章 伝統を創出する視点 / p116
  • 1 仏統への視座 / p116
  • 2 ガダマーの伝統の思想 / p119
  • 3 宗教経験における伝統 / p122
  • 4 釈尊における古道との同定 / p124
  • 5 伝統とテクスト / p129
  • 6 伝統と言葉 / p131
  • 7 伝統とニヒリズム / p133
  • 注 / p138
  • 第三章 他界を考える / p139
  • 1 ドクサと他界の観念 / p139
  • 2 他の世界としての他界 / p139
  • 3 霊魂の在所 / p142
  • 4 方向としての他界 / p146
  • 5 生存の外を指し示す方向 / p150
  • 6 他界の表象 / p154
  • 注 / p157
  • 第四章 世界像とリアリティ / p159
  • 1 科学的世界像と神話的世界像 / p159
  • 2 世界像の問題 / p161
  • 3 科学と世界像 / p163
  • 4 現代技術と世界像の解体 / p167
  • 5 世界のリアリティ / p170
  • 6 宗教体験の矮小化 / p172
  • 7 ヴァーチャル・リアリティ / p176
  • 注 / p180
  • 第五章 近代の自己の経歴 / p182
  • 1 現代における「自己」の状況 / p182
  • 2 「自己」の由来 / p184
  • 3 キェルケゴールの内面性 / p185
  • 4 罪の主体としての自己 / p191
  • 5 ハイデッガーの無に面した自己 / p194
  • 6 内面性としての世界 / p198
  • 7 世界からの自己の理解 / p199
  • 8 世界による自己の簒奪 / p201
  • 注 / p204
  • 第六章 世界の昏さのなかで / p207
  • 1 基体としての主観 / p207
  • 2 不条理な社会 / p209
  • 3 他人との関係 / p210
  • 4 自他関係の展開 / p212
  • 5 ドクサの支配 / p213
  • 6 自己の追求 / p215
  • 注 / p218
  • 目次
  • 第一章 宗教哲学の可能性 / p3
  • I 宗教哲学の課題 / p3
  • II 宗教経験の現象学的研究 / p17
  • 第二章 宗教における個体性と普遍性 / p39
  • I 師への崇敬 / p39
  • II 原罪と如来蔵 / p63
  • 第三章 言葉と宗教経験-名号の場合 / p101
  • 第四章 非僧非俗 / p127
  • 第五章 悪と救済 / p159
  • I 阿闍世王の物語をめぐって / p159
  • Ⅱ『歎異抄』第十三条をめぐって / p181
  • 第六章 浄土-救済する世界 / p211
  • I 世界の死 / p211
  • II 世界の救済 / p237
  • 註(第一章-第六章) / p261
  • あとがき / p273
  • 索引(人名・事項) / p1

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 ニヒリズムの思索
著作者等 気多 雅子
書名ヨミ ニヒリズム ノ シサク
書名別名 Nihirizumu no shisaku
出版元 創文社
刊行年月 1999.12
ページ数 241, 21p
大きさ 22cm
ISBN 4423230208
NCID BA4468975X
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全国書誌番号
20024514
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言語 日本語
出版国 日本
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