日本研究原論 : 「関係体」としての日本人と日本社会

濱口惠俊 著

日本研究の到達点を示す!国際化時代における比較文化研究の隆盛のなかで、日本研究もいま新たな展開をみせている。「間人」モデル・「間柄」モデルを提起して、日本社会論・日本人論の新たな地平を切り拓いてきた著者の待望のライフワーク。

「BOOKデータベース」より

博士論文;博士論文

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

[目次]

  • 日本人にとって「にんげん」とは
  • 日本研究における「間人」モデル
  • 日本研究のパラダイム論
  • 日本人の「にんげん」モデルと「間柄」
  • 「状況型行為」の原理-日本人の民族的性格分析のための一視角
  • 「価値」とは何か-日本人の価値観分析のための基礎
  • 日本人のモラル・システム
  • イエモト集団内の人間関係〔ほか〕

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • <目次> / p1
  • はじめに / p1
  • 序章 日本人にとって<にんげん>とは / p3
  • 1.善人よりも悪人のほうが普遍-親鸞の場合 / p5
  • 2.懺悔による<にんげん>の自律-古沢平作の場合 / p7
  • 3.「種」としての<にんげん>存在-今西錦司の場合 / p11
  • 第1章 日本研究における「間人」モデル / p15
  • 1.<にんげん>モデルのシフト / p15
  • 2.日本型組織とその<にんげん>基盤 / p17
  • 3.「関係体」という行動主体 / p19
  • 4.「間人」モデルと「個人」モデル / p21
  • 5.日本型システムの編成・運用原理 / p25
  • 6.「間人主義」と「個人主義」 / p27
  • 第2章 日本研究のパラダイム論 / p31
  • 1.これまでの日本研究の問題点 / p31
  • 2.日本の社会科学における盲点-「方法論的個人主義」は妥当か / p41
  • 3.日本研究パラダイムの探索 / p49
  • 4.日本研究における「関係体」パラダイムの可能性 / p57
  • 第3章 日本人の<にんげん>モデルと「間柄」 / p69
  • 1.日本人にとっての<にんげん> / p71
  • 2.日本人にとっての「間柄」 / p81
  • 3.研究方法論上の問題点 / p97
  • 第4章 「状況型行為」の原理-日本人の民族的性格分析のための一視角 / p105
  • 1.問題点と接近法 / p105
  • 2.行為志向体系の構造 / p111
  • 3.日本人の行為志向の様式-状況型行為 / p116
  • 4.日本人の「状況型行為」の基準系-「恥」と「義理」 / p123
  • 第5章 「価値」とは何か-日本人の価値観分析のための基礎 / p139
  • 1.「価値」の概念-「価値」・「望みのもの」・附価行動 / p139
  • 2.価値の検証法 / p165
  • 3.「価値」の諸次元 / p170
  • 第6章 日本人のモラル・システム / p183
  • 1.モラルの概念 / p183
  • 2.モラルの構造 / p188
  • 3.日本人の社会心理としての「モラル」 / p194
  • 4.日本文化のパターンとしてのモラル / p203
  • 5.状況倫理性 / p213
  • 第7章 イエモト集団内の人間関係 / p221
  • 1.範型としての家元制度-日本のメタ原組織 / p221
  • 2.原組織イエモトの構造特性 / p229
  • 3.日本の職場における人間関係 / p233
  • 4.日本の組織と近代化・価値観 / p238
  • 5.稟議のケース・スタディ / p239
  • 第8章 「日本らしさ」の存在論的基礎 / p247
  • 1.日本研究のパラダイム・シフト / p248
  • 2.「関係体」の存在論的検討 / p252
  • 3.縁起と自性とのアンティノミー / p254
  • 4.テトラ・レンマと「依止」 / p257
  • 5.「日本らしさ」の存在論的解明 / p261
  • 第9章 日本型分析モデル「関係体」の特性 / p267
  • 0.問題の所在 / p267
  • 1.分析枠組と基体概念 / p270
  • 2.存在システムに関する論議 / p277
  • 3.方法論的関係体主義とその存在論的基盤 / p296
  • 終章 日本型複雑系論に向けて / p301
  • 1.パラダイム革新の必要性 / p302
  • 2.現代社会における倫理システムの<ゆらぎ>と「信頼」の復権 / p309
  • 3.「効用」から「信用」への転換 / p311
  • 4.複雑系論の導入 / p319
  • 付論I 「文化」と「パーソナリティ」の基礎理論 / p325
  • 1.文化の基礎理論 / p325
  • 2.パーソナリティの基礎理論 / p337
  • 付論II 「文化とパーソナリティ」論への相関論的・全体論的アプローチ / p355
  • 1.相関論的アプローチ / p355
  • 2.全体論的アプローチ / p368
  • 付論III 属性原理と業績原理 / p393
  • 1.社会的資源の機能的配分基準 / p393
  • 2.属性原理-業績原理の表出形態 / p394
  • 3.文化的価値としての属性原理-業績原理 / p396
  • 4.近代化と属性原理-業績原理 / p397
  • おわりに-複雑系・縁起・場 / p401
  • 初出一覧 / p407
  • 事項索引 / p409
  • 人名索引 / p422

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 日本研究原論 : 「関係体」としての日本人と日本社会
著作者等 浜口 恵俊
濱口 惠俊
書名ヨミ ニホン ケンキュウ ゲンロン : カンケイタイ ト シテ ノ ニホンジン ト ニホン シャカイ
出版元 有斐閣
刊行年月 1998
ページ数 426p
大きさ 22cm
ISBN 4641076065
NCID BA36041681
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全国書誌番号
99011389
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言語 日本語
出版国 日本
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