デカメロン : 新訳  第1

ボッカッチォ 著 ; 高橋久 訳

[目次]

  • 目次
  • 序 / 11
  • 第一日 デカメロンの第一日がはじまる。この日には、どんな理由で後にあげられるような人たちが集まって、いっしょに話をはじめるようになったかを、作者が説明した後で、パンピネアが主宰して、各人その最も得意とするところを話しあう。 / 15
  • 第一話 チャッペッレット氏は偽りの懺悔をして信心深い僧侶をだまして死ぬ。彼は、生前ひどい悪党であったのに、死後、聖人と評判され、聖チャッペッレットと呼ばれるという話。 / 42
  • 第二話 ユダヤ人アブラハムは、ジャンノット・ディ・チヴィニーの勧めでローマの聖庁へ行ったが、僧侶たちの不行状を見てパリーにもどり、キリスト教徒になるという話。 / 62
  • 第三話 ユダヤ人メㇽキセデックは三つの指輪の話をして、サラディーノがたくらんだ大きな危難をのがれるという話。 / 69
  • 第四話 ある僧が厳罰に値する罪におちいるが、同じ罪を犯した修院長を巧みに咎めだて、罰を免れるという話。 / 74
  • 第五話 モンフェㇽラート侯爵夫人は牝鶏のご馳走と気品のある警句で、フランス王の気狂いじみた恋慕を抑えるという話。 / 79
  • 第六話 ある才人が言葉巧みに、僧侶のまちがった偽善に恥をかかせるという話。 / 83
  • 第七話 ベㇽガミーノはプリマッソとクリーニーの修院長の話をして、カーネ・デッラ・スカーラ卿がふしぎにけちん坊になったのを巧みに諷刺するという話。 / 87
  • 第八話 グィリエㇽモ・ボㇽシェーレが言葉巧みにエㇽミーノ・デ・グリマㇽディ氏の貪欲をこっぴどくやっつけるという話。 / 94
  • 第九話 チプリの王さまが、グァスコーニャの一婦人から侮辱され、意気地なしから勇敢な王さまになったという話。 / 98
  • 第十話 ボローニャのアㇽベㇽト先生がある婦人に思いをよせるがその婦人から恥をかかされようとして、逆に彼女を辱しめるという話。 / 101
  • 第二日 デカメロンの第一日が終り、第二日がはじまる。この日には、フィロメーナが主宰して、いろいろなことで苦しめられた人が、はからずも、仕合せな結果になったことを話しあう。 / 111
  • 第一話 マㇽテッリーノは麻痺患者を装って、聖アㇽリゴの遺体の上にのせられると、たちどころに癒ったと見せかける。ところが、そのぺてんが見破られて、殴られ、おまけに捕えられ、絞殺されようとしたが、しまいに助かるという話。 / 113
  • 第二話 リナルド・デスティが追剝にあい、カステㇽ・グィリエㇽモに着いて、ある未亡人に宿を提供される。そして盗られたものを取戻して無事に自分の家に帰るという話。 / 120
  • 第三話 三人の若者が財産を使い果して貧乏になる。その甥が絶望のあまり家へ帰る途中、ある修院長と懇意になり、それがイギリスの女王であることを知る。女王は彼を良人に迎え、彼の伯父たちの一切の損失を償ってやり、再びよい身分にもどしてやるという話。 / 130
  • 第四話 ランドㇽフォ・ルフォロは落ちぶれて海賊となり、ジェノヴァ人に捕えられたが船が難破し、高価な宝石がいっぱい入っている小箱にのって難を免れる。やがてグㇽフォに流れついてある女に迎えられ、金持になって自分の家へ帰るという話。 / 143
  • 第五話 アンドレウッチョ・ダ・ペルージャが馬を買いにナポリに来て、一晩のうちに三度も大きな災難にあうが、どの災難からものがれ、一個のルビーを持って家に帰るという話。 / 151
  • 第六話 ベリートラ夫人は二人の子供を失い、ある島で見つけた二頭の仔鹿を連れてルニジャーナヘ行く。その地には子供の一人が彼女の主人に仕えていたが、その娘を恋したため牢に入れられている。チチリアがカㇽロ王に反乱を起した時、その子は母親に自分の子供であることを認められ、主人の娘と結婚する。またその弟も見つけられ、二人とも高い身分にもどるという話。 / 170
  • 第七話 バビロニヤの皇帝がその姫の一人をガㇽボ王に妃として送る。ところが姫は幾多の災難にあい、方々の土地で四年間に九人の男の手に渡るが、結局は処女として父親のもとにかえされ、ふたたびガㇽボ王のもとへ妃として赴くという話。 / 190
  • 第八話 アングェㇽサの伯爵は無実の罪を問われて亡命し、二人の子供をイギリスの別々の地に残して去る。その後ひそかに帰ってみて、二人の子供がそれぞれ幸福な境遇にあることを知る。彼はフランス王の軍隊に厩舎の番人として入り、無実であることを認められ、もとの地位に復したという話。 / 220
  • 第九話 ジェノヴァのベㇽナボはアンブロジュォロにだまされて財産を失い、罪もない妻を殺すように命じる。妻は良人のもとをのがれ、男の服装をして皇帝に仕えるが、そのうちにだました男を見つけ、良人ベㇽナボをアレキサンドリアに呼ぶ。だました男はその地で罰せられ、彼女は再び女の姿にかえり、良人とともに金持になってジェノヴァに帰るという話。 / 243
  • 第十話 パガニーノ・ダ・モナコはリッチャㇽド・ディ・キンツィカ氏から妻を盗む。リッチャㇽドは彼女の行く先を知ってパガニーノと友だちになり、妻を返してもらいたいと頼む。パガニーノは、彼女が帰りたがっているなら返してやろうと言う。ところが彼女は良人のところへ帰ろうとしない。やがてリッチャㇽドは死んで彼女はパガニーノの妻になるという話。 / 262
  • 解説 / 278

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 デカメロン : 新訳
著作者等 Boccaccio, Giovanni
高橋 久
ボッカッチォ
書名ヨミ デカメロン : シンヤク
シリーズ名 新潮文庫
巻冊次 第1
出版元 新潮社
刊行年月 昭和40
ページ数 2冊
大きさ 15cm
NCID BA5072064X
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全国書誌番号
66000852
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言語 日本語
出版国 日本
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